集まったのは脛に傷を持つ天才集団、挑むのは究極の暗号機。
依頼主の真偽も掴めぬまま、謎に挑む先にあるものとは。
二度と集まる事のない豪華キャストで送る、サイバーミステリー。

ハッカー軍団を率いるマーティン(ロバート・レッドフォード)には拭いきれない過去があった。
大学時代のハッカー仲間コズモが警察に連行されるのをとめられなかった事。

そんな彼の元にある日、国家安全保障局(NSA)の者と名乗る男が仕事を依頼しに来る。政府の仕事は引き受けないと一蹴するマーティンだが、内容は、巨数解析理論の専門家ジャネック(ドナル・ローズ)が作成した究極の暗号機『ブラックボックス』の入手であり、破格の報酬と共に見返りとして、マーティンの過去の秘密の抹消が含まれていた。

脛に傷をもつハッカー集団は、マーティンの過去について何も聞けず、依頼主の素性も明確にならぬまま、
一世一代の大仕事に挑む・・・。

原 題 SNEAKERS
製作年 1992年
製作国 アメリカ
監督:脚本 フィル・アルデン・ロビンソン
製作総指揮 リンズレイ・パーソンズ・Jr
撮 影 ジョン・リンドリー
音 楽 ジェームズ・ホーナー
出 演 ロバート・レッドフォード(ビショップ)、シドニー・ポワチエ(クリース)、ダン・エイクロイド(“マザー”・ロスコー)、リヴァー・フェニックス(カール)、デヴィッド・ストラザーン(アーウィン・“ホイッスラー”)、メアリー・マクドネル(リズ)、ベン・キングスレー(コズモ)、ジェームス・アール・ジョーンズ(アボット)


今このキャストを集めるのは不可能と思える豪華キャストで練りに練った登場人物同士の駆け引きが見れるのは、それだけで大きな見所になっています。

今や伝説となったリヴァー・フェニックスもこの当時は、他の登場人物に追いつこうと背伸びをしているのが、懐かしいです。
これだけ個性的かつ円熟味あふれるキャストが揃うと登場人物の誰かが潰されてしまうのですが、その様な心配は無用で、バランスがよく、二転三転するストーリー展開も面白く見れます。

これは後の『ミッション・インポッシブル』や『オーシャンズ11』などの大勢の個性的俳優や大御所俳優がアンサンブルキャストで出演するアクション映画作りに生かされているのではないでしょうか。

映画の展開はベン・キングスレー演じるコズモが鍵を握る事となりますが、技術があれば世界を思うままに動かす事が出来ると思うコズモと、そうではないと思うマーティンの運命の分かれ道は既に、映画の冒頭部分で決まっていたのでは、と考えさせられます。

ブラックボックスを入手しアボットと取引する場面のコミカルさは、どんな天才ハッカーといえども中身は普通の人間という事で安心させられます。
政府の依頼を引き受けて、ブラックボックスの様な危ないものが悪用されないかどうか映画を観る側としては心配なのですが、その辺りも最後にウィットの効いたエンディングが用意されているのでお勧めです。

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