あの時”YES”と答えていたなら、僕たちはどうなったんだろう?
13年前、僕たちは別々の道を選んだ。
今訪れた奇跡はラストチャンスなのかもしれない。
人生をやり直せるなら貴方は何を選びますか?

例え100年離れていても僕たちは変わらない。
恋人のケイト(ティア・レオーニ)にそう言い残し、ジャック(ニコラス・ケイジ)は13年前旅立って行った。

そして今彼はウォール街で成功を収め超高級マンションに住み、フェラーリを乗り回す日々。
彼はクリスマスイブにコンビニに立ち寄ると、当たった宝くじを換金してもらえず怒っている男キャッシュ(ドン・チードル)に出くわす。

ジャックはその宝くじをキャッシュから200ドルで買い取ったが、彼は謎の言葉を残して立ち去った。
『これから起こる事はあんたが招いたことだ』

翌朝ジャックは目を覚ますと見覚えのない場所に居る事に気付くのだが…

原 題 THE FAMILY MAN
製作年 2000年
製作国 アメリカ
監 督 ブレット・ラトナー
製作総指揮 アーミアン・バーンスタイン
脚 本 デヴィット・ダイヤモンド
撮 影 ダンテ・スピノッティ
音 楽 ダニー・エルフマン
出 演 ニコラス・ケイジ(ジャック・キャンベル)、ティア・レオーニ(ケイト・レイノルズ)、ドン・チードル(キャッシュ)、ジェレミー・ピヴォン(アーニー)、マッケンジー・ベガ(アニー)


主人公のジャックはアラフォーにして金銭的成功をモノにした男。
地位も名誉も手に入れ愛人まで居ます。 13年前にケイトが行くのはやめてと言った言葉は忘却の彼方。

そんな彼の前に、それでいいのかと立ちはだかったのがドン・チードル演じるイブに現れた風変りな天使のキャッシュです。

彼は13年前、ロンドンに行かなければジャックが歩んでいたであろう人生を体験させます。
超リッチな生活と別の暮らし、ケイトと結婚し彼女の父親のタイヤ販売店の二代目になったジャックは、子供と犬に囲まれた平凡な日々を送っていました。
ジャックはここで、当たり前の有難さを体験させられることになります。

これと逆バージョンの映画がジェームス・ベルーシの『Mrデスティニー』です。
平々凡々の人生に飽き飽きした主人公は酒場で出会った男(マイケル・ケイン)の魔法で、かつてクビになった会社の社長となり学生時代のマドンナと暮らします。
では、はたして魔法使いのくれたこの時間でよかったのか?と主人公は考えるのです。

ジャックは風変りな天使のキャッシュがくれた時間のおかげで、自分の人生の本当に足りないものに気付き最後には、手に入れます。
あふれる程金がある独身男が、原題名の通りに『ファミリーマン』になる過程を描いた監督の手腕は素晴らしい。

フランク・キャプラの『素晴らしき哉!人生』にインスパイアされたというこの映画、言われてみればそう思います。

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