全てをウソで固め何もかもが巧くいっていたはずの男に忍び寄る魔の手。
彼は何者かの手により、全てを白日のもとに晒す事となる・・・
コリン・ファレル出ずっぱりの傑作スリラー登場。

自称パブリシストのスチュ(コリン・ファレル)は、携帯を使い分け、仕立てのいいスーツを着こなし、アシスタントのアダムをタダ同然でコキ使っている。

ゴシップネタを媒体に売りつけ、舌先三寸でクライアントを丸め込むその姿は情報屋と変わらない。

スチュはアダムと別れた後、NY8番街にある明日取り壊される予定のフォーンブースに入り、女優パメラ(ケイティ・ホームズ)を誘い出すが断られた。

受話器を置いてブースから出ようとしたその時、彼の背後から電話がなり、受話器をとるスチュ。
電話の相手の謎の男は、折角ピザを届けたのにと怒っていた。

謎の発信音の男は、スチュの事を知り尽くしていた。
男は何者なのか・・・

原 題 PHONE BOOTH
製作年 2002年
製作国 アメリカ
監 督 ジョエル・シューマカー
脚 本 ラリー・コーエン
製作総指揮 テッド・カークイラ
撮 影 マシュー・リバティック
音 楽 ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ
出 演 コリン・ファレル(スチュ・シェパード)、フォレスト・ウィテカー(レミー刑事)、キーファー・サザーランド(謎の声の男)、ラダ・ミッチェル(ケリー)、ケイティ・ホームズ(パメラ)、キース・ノブ(アダム)


大都会NY、誰もがスマホを使う中、8番街の路上に20世紀の遺跡のごとく立っている、公衆電話を舞台にした、サスペンスです。

主人公一人が電話一本で、見えない相手とやりとりするというサスペンスはともすれば退屈してしまいがちですが、周囲の人々を途中から巻き込むという展開をはさみ、独白劇にしないことで、飽きさせない工夫が凝らされています。

スチュは若く頭もいいですが、人生のどうでもいい事に重きを置いている利己的な人間です。
自分を嘘で固め、その嘘がどれだけ周りを傷つけるかは判っていません。

それに対し謎の男も頭はいいのですが、今の社会のあり方に辟易とし、どこを見渡しても社会に誠実さが失われている事や、本当に人生に重点をおくべきを誰もがスルーしている事に憤りを感じている人種でしょう。

謎の男は、自分のモラルに反する男のターゲットとしてスチュを選び観察し、追いつめます。

彼はスチュに美しい妻(ラダ・ミッチェル)がいながら、独身といつわりパメラを誘ってる事実をうちあけろとスチュに脅しをかけます。

怖気ついたスチュがフォーンブースを長々と占領している事に、娼婦たちがイラだちはじめ、娼婦の用心棒が謎の男の狙撃を受け殺されます。

これでスチュは、謎の男が、その気があれば殺すという本気のメッセージを感じ、彼は白日の元に自分の今までの嘘を晒す事になるのも見どころです。

ですが、スチュが大恥をかこうがかくまいが、社会にとって大事なのは、明日壊される予定の電話ボックスで誰かが騒いでいる事を鎮圧する事。

そこまで社会はスチュや、彼に報復したいと思う謎の男の事は考えていないという目線も含まれている所も見どころです。

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