伝説の選手と言われた男が母校に帰った時、そこは未来への希望もなく荒れ果てていた。
男はコーチとなり、選手にスパルタ教育を施すが・・・
リッチモンド高バスケ部コーチ・ケン・カーターの映画化。

時は’90年代後半のカリフォルニア、リッチモンド。

’70年代半ばにリッチモンド高のバスケ部を勝利に導き、オールアメリカにも選ばれた伝説の選手ケン・カーター(サミュエル・L・ジャクソン)は、母校の招聘を受け、惨敗中のバスケチーム『オイラーズ』のコーチとなる。

カーターが栄華を誇ってから約20年。
無事卒業できる生徒は5割、生徒が刑務所に入る確立は大学進学率の80倍。

今バスケが出来ても、学業を積み大学に進学しなければ社会に通用する人間になれない。

生徒の未来を考え、カーターは練習場である体育館をロックアウトし、生徒たちに誓約書にサインをさせ、これを破れば退部という厳しいスタンスで臨むのだが・・・

原 題 COACH CARTER
製作年 2005年
製作国 アメリカ
監督・製作総指揮 トーマス・カーター
脚 本 マーク・シュワーン
撮 影 シャロン・メール
音 楽 トレヴァー・ラヴィン
出 演 サミュエル・L・ジャクソン(ケン・カーター)、ロバート・リチャード(ダミアン・カーター)、ロブ・ブラウン(ケニヨン・ストーン)、リック・ゴンザレル(チモ・クルーズ)、アントワン・タナー(ワーム・ウィリス)、チャニング・テイタム(ジェイソン・ティル)、アシャンティ(キーラ)


カーターは部員たちに、学業と人前に出る時のマナーが備わっていなければ、社会に出ても通用しない事を教えようとします。

誓約書の内容は、学業は平均2.3以上の成績を残す事、その為に授業は全て最前列で出席する事。
試合の日には正装する事です。

日本のスポーツ界では、スポーツが出来れば学業や職務は免除される傾向にあります。
現実に一時期プロとしてもてはやされた選手が落ちぶれていく姿を見ると、カーターの言う事が当たっている事も判ります。

カーターのスパルタ教育は、生徒だけでなく、コミュニティの改善に諦めを感じているリッチモンドの人々からも反感を買い、ドロップアウトする選手も出てきます。

最初は文句を言っていた選手ですが、カーターの息子ダミアン(ロバート・リチャード)が名門校から転校してきた事もあり、単純な事をこつこつと積み重ねていった面々は、試合に出る事が出来るようになり、勝利を収めます。

そんなチームを目の当たりにし、ドロップアウトしたクルーズ(リック・ゴンザレス)がチームに戻りたいというのですが、カーターは彼に腕立て伏せ2500回、ダッシュ1000本という無理難題を振ります。

彼一人では出来ない回数を振ったのは、本気で戻ってくる勇気があるなら、無理でもやろうとする事。

カーターの読みが当たり、腕立て伏せとダッシュは、クルーズと他のバスケ部の面々が回数を分担しあってクリア。
チームが一丸となるシーンなので、見どころです。

この後、勝ち上がったチームは、有頂天になり成績が落ちますが、これではまずいと自主的に体育館で勉強するシーンも見物です。

映画のラストはチームの面々の行く末が字幕で見れる所興味深いと思います。

地味ながら、この映画、チャニング・テイタムのデビュー作になります。
奨学金獲得を目差しながらバスケを続ける生徒を演じている生徒の役で出演しています。
キャストの殆どがバスケ経験者なので、その中に混じりゲームをしているチャニング・テイタムを見れるという点では、彼のファンの方にもお薦めの映画です。

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