彼の魂を救ったのは、荒削りの若きレスキューだった・・・。
合格率1%未満のレスキューエキスパートのドラマ。
ベン(ケヴィン・コスナー)は、かつて200人以上の海上遭難者を救ったと言われる伝説のレスキュー。
今はある事故をきっかけに退き、失意の底に居た。
そんな彼を見かねたベンの上官ハドレー(クランシー・ブラウン)は、18週間のレスキュー養成『Aスクール』の教官にベンを任命する。
ベンの養成講座は厳しく、受講生の半分近くが脱落していった。
そんな中、一人の荒削りのスイマー・ジェイク(アシュトン・カッチャー)が残っていた。
彼もまた、過去に仲間を失い心に傷を持つ人間だった・・・
原 題 | THE GUARDIAN |
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製作年 | 2006年 |
製作国 | アメリカ |
監 督 | アンドリュー・デイヴィス |
脚 本 | ロン・L・ブリン・カーホフ |
製作総指揮 | チャーリー・ライオンズ |
撮 影 | ティーヴン・セント・ジョン |
音 楽 | トレヴァー・ラヴィン |
出 演 | ケヴィン・コスナー(ベン・ランドール)、アシュトン・カッチャー(ジェイク・フィッシャー)、ニール・マクドノー(ジェイク・スキナー)、メリッサ・サージミラー(エミリー・トーマス)、クランシー・ブラウン(ウィリアム・ハドレー)、セーラ・ウォード(ヘレン・ランドール) |
警備隊4万人の中から僅か280人しか選ばれない、合格率1%未満の人命救助のスペシャリストの生き様を描くのがこの映画になります。
ベンが教官を務める養成は、過酷を極めます。
彼自身、いつ死ぬか判らないという職業だった為、妻ヘレン(セーラ・ウォード)に三行半をつきつけられたという過去もあるので、養成とはいえ手抜きをしないのです。
重りをつけて深いプールの底から上がってくる訓練生に、たとえ自分の手の腱が切れてでも、自分の命と遭難者の命を同時に守れと言います。
これには理由があります。
遭難者の家族は、身勝手と言われても、レスキューに思いのたけをぶつけてきます。
遭難者が無事に見つかれば、レスキューを英雄視するでしょうし、見つからなければ、一生もので罵る。
そんな状況にずっとベンは耐え続け、任務をこなして来たのです。
自分の養成を出た人間が、これから出会うであろう遭難者の家族に罵られる事がないように、心根が優しいからからこそ厳しいという所も見どころです。
ジェイクは、そんなベンの期待に答え、レスキューに選ばれた後、ベンに今まで救ってきた人数を聞くと、ベンは22人と答えます。
それは彼が事故で失った人数だったという事が判るのです。
ベンはこれを機会に引退しようとしますが、高波で浸水した漁船の救助にハドレーたちと共に向かうこととなります。
ベンが最期の任務を果たしたその時、彼はジェイクの守護神になったのではないでしょうか。
そう思わせてくれるラストが待っています。
