凄腕のプロだからこそ米国に必要とされた男が何故国に裏切られたのか?
サバイバルとサスペンスが融合した傑作がここにある。
’00年度『このミステリーがすごい』第一位のベストセラー小説映画化。

海兵隊を引退した凄腕の元前哨狙撃兵スワガー(マーク・ウォールバーグ)は、かつて前線に置き去りにされた上、相棒のドニー(レーン・ガリソン)が自分の目の前で死んだ事を後悔していた。

そんな彼の元を訪ねたのが政府高官のジョンソン大佐(ダニー・クローバー)。
彼はスワガーの素性を調べ上げ、彼に大統領狙撃の阻止を依頼する。

スワガーは、大統領の演説先から想定して狙撃犯の狙撃ポイントを割り出し、犯人を特定。
大佐の部隊に伝えるものの動かない。

次の瞬間、2発の銃声が聞こえ、一発は大統領の隣にいたエチオピアの大司教。
もう一発はスワガーの肩に命中。

スワガーは、この計画をしる部外者として暗殺者の濡れ衣が着せられていた・・・

原 題 SHOOTER
製作年 2007年
製作国 アメリカ
監 督 アントワーン・フークア
脚 本 ジョナサン・レムキン
製作総指揮 マーク・ジョンソン
原 作 スティーヴン・ハンター
撮 影 ピーター・メンジェス・ジュニア
音 楽 マーク・マンシーナ
出 演 マーク・ウォールバーグ(ボブ・リー・スワガー)、ダニー・クローバー(ジョンソン大佐)、マイケル・ペーニャ(メンフィス捜査官)、ケイト・マーラ(サラ・フェン)、ネット・ビーティ(ミーチャム上院議員)


戦乱が起こると先陣を切って乗り込む海兵隊。
この映画の主人公・スワガーは前哨狙撃兵といい、狙撃だけでなく、偵察も行い、銃火器にも精通しているのが特徴です。

彼は過去に任務の最中に戦火の中に置き去りにされ相棒を失ってから、愛国心という名の元に戦う事に疑問を感じ山奥に隠遁しています。

ある日、政府高官からの依頼で、愛国心にかけて大統領暗殺計画を阻止してほしいとスワガーは依頼されますが、それが罠だった事に気づくのです。

正しい事をしていると信じ戦地に赴く若者の影で、利益を吸い取ろうとする人間がいる事が恐ろしい犯罪行為だと、監督のアントワーン・フークアは語ります。

スワガーの様な戦場で立派なスキルを持つ人間は、愛国心という名の元に使うだけ使われ、そして捨てられる。

国家に見捨てられるはずだった前哨狙撃手が、国家の罪に挑む所が、この映画最大の見所ともいえます。

どこでも売っているような材料で、点滴も作れば、爆弾も作ってしまうスワガーのサバイバルスキルも この映画の見どころのひとつでしょう。

主演をつとめるウォールバーグ自身も、スワガーは知的でアウトロー、欠点を見つける事が難しいキャラクターと、手放しでほめるほどだったそうです。

映画の中のヒーローは知的かつ、サバイバルスキルが高く、孤高であるという三点が際立っています。
その中でもスワガーの様な国家に裏切られたアウトローというアンチヒーロー像は、現代の様な閉塞感のある世の中に一石を投じるのではないでしょうか。

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