犯人が仕組んだ完璧なシナリオ通りに事件は動き始めた・・・
職員VS地下鉄ジャック、2人の頭脳が激突し、デンゼルVSトラヴォルタ、2大俳優の演技が激突する。

NY地下鉄運行司令部職員ガーバー(デンゼル・ワシントン)は地下鉄ペラム123号が不意に停車したのを不審に思い、無線で連絡を取る。

123号は4人の男にジャックされ、先頭車両を切り離され車両内の乗客と運転士計19人が人質となっていた。
無線室で主犯格の男・ライダー(ジョン・トラヴォルタ)から連絡を受取ったガーバーは、ライダーに交渉人として指名される。

ライダーは、市長(ジェームス・ガンドルフィーニ)に電話し、1時間以内に1000万ドル用意しろ。1分遅れるごとに、人質を1人ずつ殺す、と要求を言ってきた。
彼の目的は何なのか・・・

原 題 THE TAKING OF PELHAM 1 2 3
製作年 2009年
製作国 アメリカ
監 督 トニー・スコット
脚 本 ブライアン・ヘルゲランド
製作総指揮 マイケル・コスティガン
原 作 ジョン・ゴーティ
撮 影 トービアス・シュリークラー
音 楽 ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ
出 演 デンゼル・ワシントン(ウォルター・ガーバー)、ジョン・トラヴォルタ(ライダー)、ジョン・タトゥーロ(カモネッティ警部補)、ルイス・ガスマン(レイモス)、ジェームス・ガンドルフィーニ(市長)


デンゼルとトラヴォルタは1954年生まれの同い年。

キャリアこそ少々違うといえども初めて共演する事に対して、釣りあいがとれる俳優とお互いを高めあえる作品に出演して演技出来る事が最高と言わしめた作品がこの映画です。

デンゼル演じるガーバーは、かつて優秀な管理職でしたが車両調達に絡む収賄容疑で司令部に島流しとなっています。

ライダーは、ガーバーの境遇を知ってか知らずか、彼との間に通じるものを感じ、彼との交渉なら応じると言います。
結果として、出世街道から外れたガーバーは、ライダーの事件を通して自分自身を救う事になる事も見どころです。

ライダーは、とある罪で市長により告発され服役し、出所してから報復の為、地下鉄ジャックに及んだというのが、今回の設定です。

この映画過去に映画化されていますが、過去のライダーの役柄と今回の役柄は全く違い、それが事件の鍵を握ると同時に世相を反映している所がこの映画の大きな見どころでしょう。

全体的にトラヴォルタ演じるライダーを撮影しているシーンはブルーを基調に、線路の横を逃げるシーンは茶色を、管理室を撮影する時は蛍光灯の光をベースにするなど、背景の色使いが特徴的な所も、キャラクターを引き立たせる要素として見逃せません。

クライマックスでは、ライダーの職業と目的が明らかとなり、
彼が要求した身代金の金額がどうでもよくなる程の、ライダーの本当の目的が明らかとなります。

それを一職員であるガーバーが、どう止めるか、という所を、細かいカット割りで退屈させない様に、みせる監督の手腕はさすがだと思います。

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