ジェイソン・ボーンは氷山の一角に過ぎなかった。
CIAには、同時進行する極秘プログラム『アウトカム計画』があった。
新たな計画が生み出した暗殺者・アーロン・クロスの活躍が幕を開ける・・・

暗殺者ジェイソン・ボーン(マット・ディモン)が、自分を作り上げたCIAの『トレッドストーン計画』をはじめとする極秘プログラムを明るみに出そうとした為、国家調査研究所のリク・バイヤー(エドワード・ノートン)は機密漏洩の危機を考え、CIA極秘プログラムの抹消を命じる。

極秘プログラムの1つ『アウトカム計画』によって作られた暗殺者アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)は、プログラムの相次ぐ予定変更に惑わされていた。

同じ頃、アーロンの体調管理をするマルタ博士(レイチェル・ワイズ)は、研究所内で銃乱射事件が起こり、九死に一生を得る。
そこに現れたのはクロスだった・・・

原 題 THE BOURNE LEGACY
製作年 2012年
製作国 アメリカ
監督・脚本 トニー・ギルロイ
製作総指揮 ヘンリー・モリソン
撮 影 ロバーロ・エルスウィット
音 楽 ジェームス・ニュートン・ハワード
出 演 ジェレミー・レナー(アーロン・クロス)、レイチェル・ワイズ(マルタ・シェアリング)、エドワード・ノートン(リック・バイヤー)、スコット・グレン(エズラ・クレイマー)、ジョアン・アレン(パメラ・ランディ)、デヴィッド・ストラザーン(ノア・ウォーゼン)


クロスは『アウトカム計画』の元、薬による遺伝子操作で生まれた暗殺者でした。

CIAの計画で毎日薬を飲み、訓練をつみ、定期的に血液検査をする様に言われ、アラスカの山中でトレーニングをしていた所、同じ計画に参加していた暗殺者がバイヤーが発した計画抹消司令により、殺されてしまうのです。

そこでクロスは、薬を受け取りにマルタの所に行きます。
ですがマルタは、同じ内容でも半永久的に効果が持続する活性ウィルスがフィリピンにあるといいウィルスを製造している工場に向かいます。

そこでクロスは、自分はイラクで戦死したはずの兵士だったのに、とマルタに告げます。
戦死扱いの自分も人間兵器にするCIAの恐ろしさを知り、活性ウィルスを手に入れたら今度こそ逃げようとするのです。

そんな二人に、バイヤーは、計画抹消の為の新たな暗殺者を送り込みます。

この映画や『ジェイソン・ボーン三部作』を観ても、上層部は指一本動かさず、司令部から出ません。

自分たちが育てた暗殺者を、勝つことも負ける事も許されない、抜ける時は死ぬときだけというモノポリに参加させている様にも見えます。

ジェイソン・ボーンや、アーロン・クロスは、彼ら上層部がしかけた抜けられないモノポリから『生き残った強者』ではないでしょうか。
そう考えさせられるエンディングでした。

ジェレミー自身、マットになりたいとは思わないけれど、マットの築いたジェイソン・ボーンの世界観は壊わず新しい話を作れるかという事に重点を置いたとインタビューで語った事も映画の見どころになっていると思います。

上層部は指1つ動かさないが、現場に居るスパイが孤高の戦いを強いられる映画としては、ピアース・ブロスナンの『スパイ・レジェンド』が挙げられます。

かつて『ノベンヴァー・マン』というコードネームで、暗躍した元CIAエージェントデヴェロー(ブロスナン)は、かつて愛していた女性を元弟子のスパイ・メイソン(ルーク・ブレイシー)に殺されてしまいます。

デヴェローの殺された恋人が追っていたのはロシアの次期大統領の有力候補。
そこに絡む国家的陰謀が見物の作品です。

その他には、組織を裏切った為に世界36ヶ国で指名手配され、10年間逃亡を続けていた伝説の元CIA工作員トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)が、収容施設の管理人で新人のマット(ライアン・レイノルズ)と共に逃亡するという『デンジャラス・ラン』があります。

個人VS組織の戦いに興味のある方にお勧めの映画です。

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