禁酒法の撤廃で、ありとあらゆる悪事に手を染めた大戦後の米国のギャング。
’40年代から’50年代のロサンゼルスで起きた実話を基に、ロス市警とギャングの戦いを豪華キャストにて映画化。

時は第二次世界大戦後の米国

禁酒法が終わり闇酒で稼げなくなった米国のギャングは麻薬、賭博、売春など、あらゆる悪事に手を出していた時代。
ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)というギャングがLAの街を仕切りだした。

コーエンが仕切る街では彼が法律も同然。

兵役上がりのオマラ(ジョシュ・ブローリン)が、ギャングが女に暴力を振るっているのを見て、ギャングを、しょっぴこうとしても、彼らは無罪放免になってしまう。
オマラの一部始終をみていた巡査部長のジェリー(ライアン・ゴスリング)は歯がゆい思いをしつつも、何もしない。

所長のパーカー(ニック・ノルティ)はオマラに、コーエンを叩く特命チームの結成を要請する・・・

原 題 GANGSTER SQUAD
製作年 2012年
製作国 アメリカ
監督・製作総指揮 ルーベン・フライシャー
脚 本 ウィル・ビール
原 作 ポール・リーバーマン
撮 影 ディオン・ビーブ
音 楽 スティーブ・ジャブロンスキー
出 演 ジョシュ・ブローリン(オマラ巡査部長)、ライアン・ゴズリング(ジェリー巡査部長)、ショーン・ペン(ミッキー・コーエン)、エマ・ストーン(ファラデー)ニック・ノルティ(ビル・パーカー)、アンソニー・マッキー(コールマン)、ジョヴァンニ・リビシ(コンウェル)、マイケル・ペーニャ(ラミレス)、ロバート・パトリック(マックス)、ミレイユ・イーノス(コニー)、サリバン・スティプルトン(ジャック)、ホルト・マッキャラニー(カール)、オースティン・エイブラムズ(ピート)、ジャック・ドラグナ(ジョン・ポリト)、ジョン・アイルウォ(カーター判事)


オマラは、血の気が多く、コーエンなんか殺してしまえといいますが、所長のパーカーは、そんな事をしても、第二、第三のコーエンが出てくるだけで、事は解決しない、といいます。

パーカーの狙いは、コーエンを袋小路にする事なのです。

どの時代の暴力団だろうとギャングもマフィアもそうですが、勢力拡大の為には、政治家に賄賂をばらまき、殺人の証拠となるものは全て消しています。
彼らの牙城を崩す事が、パーカーの目的なのです。

オマラは、特命チームのメンバーリストを妻のコニー(ミレイユ・イーノス)に見せますが、コニーは、こんな街なんかコーエンにくれてやりゃぁいいじゃないといいつつ、メンバーに加えるならジェリーがいいと指名する所が、大きな見どころとなります。

一方オマラが『この人物なら』とチームメンバーに加えたメンバーは、ギャングからみれば、目立ちすぎるメンバーでもあるわけです。

ナイフ投げの名人・ハリス(アンソニー・マッキー)や拳銃の早撃ちの名手・ケナード(ロバート・パトリック)は、見た目で役立ちそうですが、ギャングの手に捕まって人質になれば、どうしようもありません。

出世街道まっしぐらで冷淡なジェリーは、オマラとは水と油、正反対の性格。
特命チームに入らないかと聞かれてジェリーは自分なりのやり方でコーエンを倒そうと虎視眈々と計画を練っている上、プライドも高いので、断ります。

ですが、彼はコーエンと対立するギャング・ジャック(ジョン・ポリト)から、1人で報復する事の恐ろしさを教えられついにチームに加わる事になる所も見物です。

映画のラストは、正義感が故に、オマラが職場を離れる運命を選ぶ所も良かったと思います。

同じ時代のLAを舞台にしたフィルム・ノワールといえば『LAコンフィデンシャル』がお薦めでしょう。
警察内部の裏切りものを暴くという点でも、この映画と共通点はあると思います。

ギャングVS警察という点や、ラスト近くのアクションを考えるとケヴィン・コスナーの『アンタッチャブル』を彷彿とさせます。

仕事や趣味などで目差す所は同じでも、やり方や人生観が違う為に、ぶつかりあう事が人生の中では往々にしてあります。
映画の中ではジェリーとオマラがそれにあたります。

この映画を通して、自分自身がジェリーの性格か、オマラか、はたまた同僚たちの性格なのかによって映画の感想は違う所もお薦めポイントです。

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