お互いの素性を知らない潜入捜査官。
片方の目的は麻薬カルテルの検挙、片方は金の押収。
彼らの目の前で標的が消えた事から計画は狂いだしていく。
デンゼル・ワシントン、マーク・ウォールバーグ初共演の一作。

麻薬取締官ボビー(デンゼル・ワシントン)と海軍情報将校のマイケル(マーク・ウォールバーグ)は、互いの素性を知らぬまま、メキシコの片田舎で、麻薬カルテルのボス・パピ(エドワード・ジェームス・オルモス)の手先として働いていた。

だが二人は米国の税関で逮捕される。
マイケルはパピの活動資金を奪えばパピを有罪に出来るとボビーに話を持ちかけたものの、マイケルとパピを繋ぐ人物が殺され資金の行方がわからなくなる。

2人はパピの貸金庫を襲撃するが、そこから出てきた大金はボビーの愛人でCIAと繋がりのある、デビー(ポーラ・パットン)に関係していた事が判明する。

一方マイケルは冤罪をかけられ殺されようとしていた・・・

原 題 2 GUNS
製作年 2013
製作国 アメリカ
監 督 バルタザル・コルマキュル
製作総指揮 マーク・プラット
脚 本 ブレイク・マスターズ
原 作 スティーブン・グラント
撮 影 オリバー・ウッド
音 楽 クリントン・ショーター
出 演 デンゼル・ワシントン(ボビー・トレンチ)、マーク・ウォールバーグ(ステグマン)、エドワード・ジェームス・オルモス(パピ・グレコ)、ビル・パクストン(アール)、ロバート・ジョン・パーク(ジェサップ)、ポーラ・パットン(デビー)、ジェームス・マーズデン(クインズ)


ボビーとマイケルは、麻薬カルテルでの潜入捜査の過程で、偶然40億という大金を見つけます。

それは当局がカルテルに対し麻薬取引に『ある程度』目をつぶる代わりに、受取った裏金という内訳でした。

マイケルは、上官のクインズ(ジェームス・マーズデン)の命令通りにカルテルの金を押収する為に、ボビーを殺そうとします。
ですが彼の素性が偶然判り、彼を殺さなかったのです。

それをクインズに咎められ、捕まりかけた所を不可抗力で同僚を殺した所から冤罪をかけられ命を狙われます。

ボビーは本部に帰るとそこは麻薬カルテルの人間にのっとられ上官ジェサップ(ロバート・ジョン・パーク)も殺され、上官殺しの冤罪を被る事になります。

デンゼル演じるボビーも、ウォールバーグ演じるマイケルも最初は潜入捜査を成功させ、これが終わればそれなりの地位を得られると思っていた所が計算違いが生じてきます。

合理的かつ打算的に生き、隣にいる者すら利用してきた男の生き様に変化が訪れるシークエンスをデンゼル・ワシントンと、マーク・ウォールバーグという対照的な俳優を起用する事で演出する所が見どころでもあります。

警察、CIA、カルテルに追われながら彼らが探した40億の行方は、なんとも意外な場所にあったという展開には驚きました。
女性から恨みは買うべきではないですね。

40億の大金はどうなったのか?という事が気になるかもしれませんが、大金の行方にあまり頓着しないドライなエンディングもよかったと思います。

B級感漂うドライなアクションバディ映画という面では、トラヴォルタ演じる敏腕麻薬捜査官に巻き込まれるCIAエージェントをジョナサン=リース=マイヤーズが演じた『パリより愛をこめて』がお薦めです。

この映画と同じ様に、グラフィックノベルが原作のドライなアクション映画という点ではトメル・シスレーの『ラルゴ・ウィンチ』も同じ様なテイストではないでしょうか。

40億の名画を盗む為、ジェームス・マカヴォイ演じる競売人、ヴァンサン・カッセル演じるリーダー、そして競売人の記憶の鍵を握るといわれている催眠療法士のロザリオ・ドーソンの記憶が絡む『トランス』も、『2ガンズ』における、40億の在り処、そしてボビーとデビーの関係を
思い出させます。

この三つの作品はアクション、サスペンスと違ったジャンルですが、それぞれ共通するものがありますので、お勧めです。

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