グレイテスト・ゲーム(THE GREATEST GAME EVER PLAYED)

ドラマ

時は19世紀初頭の米国。
富豪のスポーツだったゴルフを諦めなかった1人の青年が全米オープンで優勝を勝ち取った。
実在した米アマチュア・ゴルファー・フランシス・ウィメットの自伝映画化。

時は19世紀初頭の米国。
ゴルフは富豪のスポーツとされトーナメントで優勝をさらうのは英国人と言われていた時代。
農家のせがれのフランシス(シャイア・ラブーフ)は、全米オープンの為、渡米した英国の強豪ハリー・バートン(スティーヴン・ディレン)に付き学生アマとしての才能を見出していった。

しかしフランシスの父・アーサー(イライアコス・コティーズ)はゴルフを上流階級の道楽だと思い認めない。
フランシスは父親との約束で全米アマに負けたらゴルフをやめると言ってしまい、優勝出来なかったためゴルフへの道を閉ざされる事に。

そんな彼に道が開かれたのが全米オープンが開かれる事だった・・・

原 題 THE GREATEST GAME EVER PLAYED
製作年 2005年
製作国 アメリカ
監 督 ビル・パクストン
脚本・原作 マーク・フロスト
製作総指揮 ジェリー・ブラッカイマーフィルム
撮 影 スティーヴン・S・カンパネリ
音 楽 ブライアン・タイラー
出 演 シャイア・ラブーフ(フランシス・ウィメット)、スティーブン・ディレン(ハリー・バートン)、ピーター・ファース(ノースクリフト卿)、イライアコス・コティーズ(アーサー・ウィメット)、ルーク・アスキュー(アドックス・キャンドル)、レン・キャリオー(ステッドマン・コムストック)

ニッカポッカにベスト、ベレー帽というスタイルでゴルフをする姿は、昭和天皇がお若き日にゴルフを嗜まれた写真でお判りかもしれません。

この時代は王族、皇族、富豪など上流階級の嗜み、労働者階級から見れば道楽と受取られていました。

日本でも職業ゴルファーのプロ意識よりも、高度経済成長期からバブル時代に接待ゴルフという言葉が横行したせいもあり、ゴルフには道楽のイメージが今だ横行しています。

その為、この映画はストーリー展開が素晴らしいにも関わらず、日本未公開、DVDスルー扱いとなったのかもしれません。
当時『アイ・ロボット』、『コンスタンティン』などの端役で目立たなかったシャイア・ラブーフの『成長する役柄』が大きな見どころとなっています。

映画は1979年、英国ニュージャージー島で、バートンの家の近くにゴルフ場が出来る所からはじまります。
少年のバートンが『ゴルフって何?』と聞く姿とクロスオーバーするかの様に、米国でゴルフ場の建設がはじまりキャディをするフランシスの姿が映ります。

階級格差のあるこの時代、英国から来たバートンがフランシスに目をかけたのは、彼自身上流階級の生まれではなかったという所が節々に見える所も見どころとなっています。
その為、フランシスは親と対立しながらも道を切り開こうとしていきます。

彼の努力は実を結び、初出場の全米オープンで快進撃を遂げます。
土壇場になり彼は、キャディの少年エディからある『アドバイス』を聞きいれ大逆転のチャンスをつかむのです。
この少年の言葉、現在のゴルフの基本の“き”となっているので、映画で確認できるとは、と考えるとハっとします。

Recommend

この映画の舞台は、全米オープンで米国アマチュア選手がが優勝する時代があった古き良き時代を描いています。

その点でお薦めなのが、4度の全米オープン優勝に輝いたアマチュアの球聖、ボビー・ジョーンズの活躍をジム・カウィーゼルが演じる『ボビー・ジョーンズ~球聖と呼ばれた男~』がお薦めです。

ゴルフ界のグランドスラムと呼ばれる全米、全英アマ、全英、全米オープン制覇を成し遂げ、28歳で引退した球界の聖人の生き様が見物のドラマです。

この映画でシャイア・ラブーフ演じるフランソワ・ウィメットとカウィーゼル演じるボビー・ジョーンズでは印象も正反対。

この映画の方が、ボビー・ジョーンズよりも先になります。

米国を代表する良き時代のアマチュアゴルファーの比較として鑑賞して観るのもお薦め!

どちらの映画も、日本未公開です。
 
次に観る映画は絶対コレ!

関連記事

最近の記事

TOP