トランスポーター3 アンリミテッド(LE TRANSPORTEUR 3)

トランスポーター3 アンリミテッド (LE TRANSPORTEUR 3)

運ぶ荷物常にワケアリ。
今度こそは胡散臭い依頼は引き受けまいと避けたフランクの身に降りかかった依頼の背後にあったのは、
廃棄物処理会社の陰謀だった・・・
ステイサム主演『トランスポーターシリーズ』第三弾。

フランクは民間のボディガード・ジョンソン(ロバート・ネッパー)からウクライナの環境大臣レオニード(ジェローン・クラッペ)の娘 ヴァレンティーナ(ナターリア・ルダコワ)を運ぶ依頼を聞く。

依頼内容が腑に落ちないフランクは断り、仕事を同僚のマルコム(デヴィット・アダッチ)に回す。
ある日の夜マルコムの車がフランクの家に突っ込んでくるが、マルコムは救急車は呼ぶなという。

フランクは何者かに鈍器で殴られ気がつくと、自分の腕に謎の腕輪がついている事に気づいた。
その腕輪は、何者かに殴られる寸前、自分の傍に居たヴァレンティーナにもついていた。

この謎の腕輪は何なのか・・・

原 題 LE TRANSPORTEUR 3
製作年 2008年
製作国 フランス
監 督 オリヴィエ・メガトン
脚 本 ロバート・マーク・ケイメン
製作総指揮 リュック・ベッソン
撮 影 ジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラッチ
音 楽 アレクサンドル・アザリア
出 演 ジェイソン・ステイサム(フランク・マーティン)、ナタリア・ルダコーワ(ヴァレンティーナー)、ロバート・ネッパー(ジョンソン)、フランソワ・ベルレアン(タルコーニ警部)、ジェローン・クラッベ(レオニード)、デヴィット・アダッチ(マルコム)

ただ液体爆弾の詰まったブレスレットを掛けられた男女が逃亡するという映画ではなく、今回は背後に産業廃棄物会社と国が動く設定になっています。

映画の冒頭で、国際廃棄物の管理会社・エココープ社の船が、船員のミスで廃棄物の蓋を開けて大惨事を起こす事から始まります。

エココープ社は、この時、ウクライナから廃棄物施設の操業権利を得て土地も購入済。
後は有害廃棄物を持ち込むために環境大臣レオニードのサインを貰うだけでよかったという所まできていたので、証拠隠滅とばかりに、廃棄物の犠牲になった船員を海に捨てていきます。

事件が発覚すると環境大臣からのサインはもらえないと考えた社の人間は、大臣の娘を誘拐したのですが、マルコムが任務に失敗、フランクにお鉢が回ってきたのです。

ここで娘のヴァレンティーナが、フランクに自分が誘拐された所以を話せば、フランクも事情がわかったかもしれませんが、彼女がフランクに心を開くのは物語の中盤以降からなので、フランクがヴァレンティーナが誘拐された事情と、事件の真相を聞くのはかなり後で、しかもタルコーニ警部からだったのです。

フランクはレオニードの手先に追われるだけでなく、自分に仕事を依頼したはずのジョンソンに指示通りに逃げていけと言われます。

この時にフランクが乗るアウディA8のカーチェイスも見物ですが、途中でヴァレンティーナがアウディを奪おうとするシーンも見れるので、ここも見どころです。

今回の映画トランスポーターというよりも、ステイサムのもう1つの代表作『アドレナリン』が混ざった様なアクション映画になっています。
そう考えると納得のいく映画ではないでしょうか。

Recommend

この当時は、まだベッソンの製作会社ヨーロッパコープの新人監督だった、オリヴィエ・メガトン。

彼の他の作品かつ、脚本のロバート・マーク・ケイメンと組んだものストーリー展開をあまり気にせず、終わりよければ全てよしで楽しむのであれば『96時間リベンジ』があります。

『トランスポーターシリーズ』のフランクが元軍人の運び屋という設定ならば、『96時間』でリーアム・ニーソンが演じるブライアンは元CIA。

普段は冷静沈着なはずが、たかがはずれるととんでもない事になる主人公像という所は両者共々教官できるかもしれません。

ストーリーを追うというよりも、アクションを楽しみたい方にお勧めの映画となります。
 
次に観る映画は絶対コレ!

関連記事

ページ上部へ戻る