ブリッツ(BLITZ)

サスペンス

ブリッツと名乗る警官を狙う謎の愉快犯に翻弄されるロンドン警視庁。
彼の目的は、正体は何なのか。
怖いもの知らずルール無用の刑事が、引導を渡す為に立ち上がる。

ロンドン市内で警官を標的にした連続殺人事件が起こった。

荒くれもののロンドン警視庁の刑事ブラント(ジェイソン・ステイサム)は、犯人がタブロイド誌の記者ダンロップ(デヴィット・モリシー)に予告してから、殺人事件を起こす事を不審に思う。

ブラントは相棒のポーター(パディ・コンシダイン)と共に捜査を進めていくが、謎の男はダンロップに、これから殺す警官の数を予告し、警官を殺害していく。

ブラントは情報屋のラドナー(ネット・デネヒー)から謎の男がワイス(アイダン・ギレン)という名であり、自らをブリットと名乗っている事を知る。

ワイスの狙いは何なのか。
彼が予告した殺害する人数の数と警察官の関係は・・・

原 題 BLITZ
製作年 2011年
製作国 アメリカ
監 督 エリオット・レスター
脚 本 ネイサン・パーカー
製作総指揮 ケン・ブルーウン、サミュエル・ハディダ
原 作 ケン・ブルーウン
撮 影 ロブ・ハーディ
音 楽 イラン・エシュケリ
出 演 ジェイソン・ステイサム(ブラント)、パディ・コンシダイン(ポーター)、アイダン・ギレン(ワイス)、デヴィット・モリシー(ダンロップ)

刑事モノを観ると必ず出てくる悪役が『小物なのに自意識過剰で癪に障る』意味不明の愉快犯です。

そんな愉快犯に立ち向かうのは、仲間思いで正義感が強く道理が通らない犯人を非合法に裁く刑事と、冷静な相棒のコンビ。

この映画では前者をジェイソン・ステイサムが、後者をパディ・コンシダインが演じ、キャラクターの明暗を分けています。

アイダン・ギレン演じるワイスは、目立ち注目を浴びるためなら殺人も犯す。
彼の目的は自分をかつて逮捕した警官の殺害であり、捕まるのであれば、警官に復讐しようとします。

連続殺人で一度が捕まり尋問された時にも、ブラントやポーターに、FBにオレの顔をアップしてくれと言う様は、歪んだ自意識を持つキャラクターとして描かれています。

そんなワイズの自意識を潰すかの様に、ジェイソン・ステイサム演じるブラントは、何がブリッツだと彼のニックネームをせせら笑います。

この瞬間、ブラントがワイズの彼の最後の標的となるのです。

だがワイスの災いは、ターゲットにブラントを選んだ事。
そしてブリッツの予告殺人以前にブラントをカモにし続けていたダンロップにもそれなりの報復が課せられます。

いわゆる勧善懲悪型の映画になるものの、途中経過は、後味が悪い面もあるかもしれません。
そのあたりをジェイソン・ステイサムとパティ・コンシダインの演技力でカバーしているサスペンスともいえるのではないでしょうか。

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編集に携わったジョン・ギルバートは『バンク・ジョブ』、『キラーエリート』に続き、ジェイソン・ステイサムと組むフィルム・ノワールは、これが三作目になります。

この二作が、好きな方にもお薦めですし、原作のケン・ブルーウンは、ブラントとポーターの相棒刑事モノを何作か発表しています。

その点では『あぶない刑事』、『相棒』、『CSI:NY』などが好きな方にもお薦めの映画です。

映画以外の点では、悪役に似た様な人が周りに居る、観てスッキリしたい、と思う方にもお薦めのサスペンスです。
 
次に観る映画は絶対コレ!

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