ペイバック(PAYBACK)

ペイバック (PAYBACK)

俺の7万ドルを返せ!
泥棒稼業を営んできた男は一世一代の大仕事で相棒と妻に裏切られ、見果てぬ復讐に出た。
ケイパーストーリーテラー・リチャード・スタークの『悪党パーカーシリーズ』二度目の映画化。

ポーター(メル・ギブソン)は、相棒のヴァル(グレッグ・ヘンリー)と妻リン(デボラ・カーラ・アンガー)と共にチャイニーズマフィアの14万ドルを強奪し、ポーターは分け前7万ドルを受取るはずが、ヤク中になっていたリンはポーターに発砲。ヴァルはポーターの分け前とリンを奪い逃走した。

一命をとりとめたポーターは、傷が癒え街に戻り復讐を誓うのだが、それはただヴァルを掴まえて7万ドルを取り返すだけでは済まされない騒ぎとなるのだった…

原 題 PAYBACK
製作年 1999年
製作国 アメリカ
監督・脚本 ブライアン・ヘルゲランド
製作総指揮 スティーヴン・マクヴィーティ
原 作 リチャード・スターク
撮 影 エリクソン・コア
音 楽 クリス・ボードマン
出 演 メル・ギブソン(ポーター)、グレッグ・ヘンリー(ヴァル)、マリア・ベロ(ロージー)、デボラ・カーラ・アンガー(リン)、クリス・クリストファーソン(ブロンソン)、デヴィット・ペイマー(ステグマン)、ジェームス・コバーン(フェアファックス)、ウィリアム・ディバイン(カーター)、ビル・デューク(ヒックス)、ルーシー・リュー(パール)、トレヴァー・St・ジョン(ジョニー)

映画の原作は『殺しの分け前/ポイント・ブランク(1967年:出演:リー・マーヴィン)』で一度映画化され、今回は二度目の映画化となります。
『悪党パーカーシリーズ』は他に2013年に公開されたPARKER/パーカー(出演:ジェイソン・ステイサム。原作:悪党パーカー/地獄の分け前)があります。

パーカーシリーズの主演を演じる俳優は、過去の映画化作品を見ても、原作の雰囲気を大事にしつつ個性的かつアクの強い俳優が選ばれているという事が判ります。

悪党1人殺しても次から次へと悪党が現れてくるのも悪党パーカーシリーズの特徴で、この映画でも、パーカーはヴァルから自分の取り分7万ドルと妻を返して貰えばそれでいいと思うのですが、ヴァルはパーカーが死んだと思い込み強奪金の大半を借金返済へ充ていた為に彼の背後の組織が判明します。

パーカーは、金を横取りしようとする悪徳警官ヒックス(ビル・デューク)らに追いつめられ、そうはいくかと元締のブロンソン(クリス・クリストファーソン)の息子ジョニー(トレヴァー・St・ジョン)をロージーに誘惑させ、誘拐し、ヴァルの組織のボス・フェアファックス(ジェームス・コバーン)、カーター(ウィリアム・ディバイン)らに近づいていきます。

クライマックスからラストにかけて、パーカーは多勢に無勢の中どの様に戦い抜くのか、ヴァルに対する落とし前のつけかた、そしてパーカーが罪を被らずどうやって切り抜けるかも見物です。

ただ観ている限り、リンの命まで奪った理由はパーカーの身からでた錆、つまり娼婦ロージーとの浮気じゃないかとも思うだけに、あのラストは男尊女卑な映画なのかなとも思いました。

Recommend

同じ原作者の映画化で、強盗仲間に裏切られた所から話が始まる『PAKER』が好きな方にはお薦めです。

観たい時に観れる男臭いB級サスペンスアクションという点では、ジェイソン・ステイサム主演で、元NYPDの刑事の格闘家の男が八百長試合に勝ち、見せしめに妻を殺された所からマフィアと汚職警官を巻き込み復讐するという『SAFE』がこの映画が持つアクの強さや、泥臭さに似ています。

メル・ギブソンの作品という点においては娘を失った刑事が謎の娘が勤務していた会社の陰謀に立ち向かう『復讐捜査戦』がありますが、こちらがお好みの方にも、お薦めできる作品です。

ストーリー展開こそB級ですが、主演、脇を固めるキャストに目を向けてみると豪華である事が判る作品だと思います。
 
次に観る映画は絶対コレ!

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