リンカーン弁護士(THE LINCOLN LAWYER)

サスペンス

LA敏腕弁護士の武器は司法取引とリンカーンコンチネンタル。
報酬を受け取り済ませるはずだった彼の戦略は狂っていく…。
米国ハードボイルドの巨匠マイケル・コナリーのミック・ハラーシリーズ、ついに映画化。

ミック(マシュー・マコノヒー)は辣腕の刑事専門弁護士で、最大の武器は司法取引。
リンカーンコンチネンタルの後部座席を事務所代わりにLAの裁判所を周り金になる仕事を探していた。

ミックは、保釈金金融業者のバル(ジョン・レクザイモ)から、資産家の御曹司ルイス(ライアン・フィリップ)の弁護が金になるので引き受けた。
司法取引で纏めようとするミックの申し出を拒否し無実を訴えるルイス。
めくるめく事件の先にはミックが以前担当した事件の謎も隠されていた…

原 題 THE LINCOLN LAWYER
製作年 2011年
製作国 アメリカ
監 督 ブラッド・ファーマン
脚 本 ジョン・ロマーノ
製作総指揮 エリック・リード
撮 影 ルーカス・エトリン
音 楽 クリフ・マルティネス
出 演 マシュー・マコノヒー(ミック・ハラー)、マギー・マクファーソン(マリサ・トメイ)、ライアン・フィリップス(ルイス・ルーレ)、ウィリアム・H・メイシー(フランク・レヴィン)、ジョッシュ・ルーカス(テッド・ミントン)、ジョン・レクザイモ(ヴァル・ヴァレンツア)、マイケル・ペーニャ(へスス・マルティネス)、ボブ・ガンドン(セシル・ドブス)、フランシス・フィッシャー(メアリー・ウィンザー)、ブライアン・クランストン(ランクフォード刑事)、キャサリン・メーニッヒ(グロリア)、マイケル・パレ(カーメン刑事)

ミックはルイスと面会して100万ドルの保釈金で保釈を勝ち取ります。
ですがこれが後々ミックの首を絞める事となります。

ミックは親友で調査員のフランク(ウィリアム・H・メイシー)と事件の真相を突き詰めていくうちに、ルイスの事件は、4年前に自分が担当し、無実を主張したマルティネス(マイケル・ペーニャ)に司法取引で無期懲役を応じさせた強姦殺人事件と酷似している事に気付くのです。

しかもとある証拠からルイスはこの事件について、以前は娼婦に貶められたと証言していたのに、ミックに自分が殺ったと以前の主張をひっくり返し殺人を認めるのですが、ミックには守備義務上ルイスの証言を明かす事が出来ないという窮地の事態に陥ってしまいます。

これもそれも、ミックの元妻であり検事であり、ルイスの事件の前担当だったマギー(マリサ・トメイ)の一言が今までのミックの仕事ぶりが、やりすぎだった事を現わしているのだと思います。

『私たちは社会のゴミを取締り、貴方は野放しにする』と。
金に目がくらみ野放しにしたツケはミックに回ってきます。

マルティネス、ルイスどちらが有罪だったのか。
敏腕弁護士の名にかけて起死回生の逆転劇を見せるミックの姿が一番の見どころとなります。

主演のマシュー・マコノヒーは、ジョン・グリシャム原作のリーガルサスペンス『評決のとき』で、人種問題に挑む新米弁護士役で有名になりました。

彼自身弁護士を志していたというだけあり、他のジャンルの作品も体当たり演技が垣間見えますが、本領発揮のリーガルサスペンスは、彼の十八番と言っても過言ではないと思います。

Recommend

正統派のリーガルサスペンスという事もあり、『ザ・ファーム法律事務所』や『評決のとき』、『ペリカン白書』、『レインメーカー』、『ニューオリンズトライアル』などジョン・グリシャムのリーガルサスペンスがお好きな方にはお勧めの映画となります。

『リーガル・ハイ』の様なコメディタッチの法廷ものもありますが、この作品は淡々と進んでいく正統派になります。

司法のスキがどういうものであるか楽しみたい方にはお勧めしたいドラマです。
 
次に観る映画は絶対コレ!

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