
彼らを再び表舞台に炙り出したのは冷戦時代の任務。
今度の敵は、ボケたフリした厄介な博士。REDの面々は立ち向かえるのか?
年金暮らしのフランク(ブルース・ウィリス)は、元スゴ腕CIAエージェント。
目下の楽しみは、受付係のサラ(メアリー・ルイーズ・パーカー)とデートする事。
が、そんなオノロケも長く続かず、彼の元にFBI捜査官ゴードン(ニール・マクドノー)がやってきて、冷戦時代にマーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)と関わっていた、ナイトシェード計画について話せと、小突かれる。
ゴートンの依頼は、冷戦時代に核爆弾の部品を密輸し、現地で組み立てる案を出したエドワード博士(アンソニー・ホプキンス)の護送だった。
しかもナイト・シェードの機密文書がウィキリークスに掲載されていた事から、フランクとマーヴィンはお尋ね者となる・・・
原 題 | RED 2 |
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製作年 | 2013年 |
製作国 | アメリカ |
監 督 | ディーン・パリソット |
製作総指揮 | ジェイク・マイヤーズ、デヴィッド・レディ |
脚 本 | ジョン・ホーバー、エリック・ホーバー |
撮 影 | エンリケ・シャディアック |
音 楽 | アラン・シルヴェストリ |
出 演 | ブルース・ウィリス(フランク・モーゼス)、ジョン・マルコビッチ(マーヴィン・ボックス)、メアリー=ルイーズ・パーカー(サラ・ロス)、ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)、アンソニー・ホプキンス(エドワード・ベイリー)、イ・ビョンホン(ハン・チョバイ)、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(カーチャ・ペトロビッチ)、ブライアン・コックス(イヴァン・シモノフ)、ニール・マクドノー(ジャック・ゴードン)、デビッド・シューリス(カエル) |
映画の始まりで、フレスコで呑気に買物をしているフランクにマーヴィンが近づき、『最近人殺ししてないからやらない?』と任務について話を振るシーンがあります。
この様に、普通のアクション映画ではありえない様なセリフや皮肉を随所にちりばめて、アクションコメディにしているのが、この監督の作品の魅力ではないでしょうか。
フランク、サラ、マーヴィンは、ワインヲタクで武器商人というカエル(デヴィット・シューリス)にあうためパリに行きますが、ここでフランクはロシアの女スパイで元愛人のカーチャ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に出くわします。
フランクは彼女の色仕掛けに負けて、折角サラがカエルから奪った大事な情報の入っている貸し金庫の鍵を奪われそうになり、サラの機嫌が急降下するという所も、コメディ要素があるので見どころですね。
REDは、鍵を手に入れた後は、貸し金庫をあけ、ナイトシェイド計画の情報の詳細を知り、ヴィクトリアを引き入れ英国の保護施設に行き、殺されたはずの博士に出会います。
この博士を演じるのがアンソニー・ホプキンス。
最初はハイテンションで、狂気の沙汰の博士ですが、実はこれが核兵器を作動させる為の、猿芝居だった事が判明します。
その後博士が豹変するシーンは、名優ホプキンスならではの見どころです。
豹変し、本性を現した後の博士の暴走ぶりと、博士を止める為に、あちこちを破壊しまくる、REDの面々が目的の為なら手段を選ばず突き進み、終わりよければそれでよし、としてしまう所もこの映画の魅力でしょう。
ITメディア開発企業で働くジム・キャリー演じる主人公は、マイホームもキャリアも手に入れご満悦状態。
しかしCEOのマカリスター(アレック・ボールドウィン)は、景気を先読みし、会社の株を全て手放した為に、自社株のカチは暴落、主人公どころか社員の大半がリストラに。
そこで主人公は妻と2人で強盗稼業を働くというものです。
話にならない相手には、ひと泡ふかせてやれ、やったらやりかえせという作風はこの映画も、今回紹介した『REDリターンズ』も似ているのではないでしょうか。
