RED/レッド

アクション

その老人危険につき、半径10m以内立入禁止。
Retired Extremely Dangerous、通称RED。
凄腕元情報部員と現役たちの危なすぎる戦いが始まった。
DCグラフィックノベルの脚色映画化。

元CIAエージェントのフランク(ブルース・ウィリス)の唯一の楽しみは、年金係の女性サラ(メアリー・ルイーズ・パーカー)と喋る事。
そんな彼のだらけた生活は、サラとお喋り中に謎の刺客に襲われた事から一変する。

彼女をモーテルに匿うつもりが刺客にさらわれるという失態をおかしたフランクは、ガンで介護施設に居る元上司で情報分析のプロ・ジョー(モーガン・フリーマン)と、兵器・薬物ヲタクで人間不信なマーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)を呼び寄せる。

三人が調査した結果、一連の事件は自分たち元CIAの人間を狙っていた事が判明。
忘れた頃にやってきた過去のツケにおののく三人は、黒幕を暴くべく立ち向かうのだが・・・

原 題 RED
製作年 2010年
製作国 アメリカ
監 督 ロベルト・シュヴェンケ
脚 本 ジョン&エリック・ホーバー
製作総指揮 グレゴリー・ノヴェック
原 作 ウォーレン・エリスカリー・ハムナー
撮 影 フロリアン・バルハウス
音 楽 クリスレス・ベック
出 演 ブルース・ウィリス(フランク・モーゼズ)、モーガン・フリーマン(ジョー・マシスン)、ジョン・マルコヴィッチ(マーヴィン・ボックス)、ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)、メラリー・ルイーズ・パーカー(サラ・ロス)、カール・アーバン(ウィリアム・クーパー)、ブライアン・コックス(イヴァン・シモノフ)、ジュリアン・マクマホン(ロバート・スタントン)、レベッカ・ピジョン(シンシア・ウィルクス)

ブルース・ウィリス演じるフランクは、凄腕エージェントだったと思えない程田舎で隠遁暮しの日々。
年金係の女性に会う為に、わざわざ年金小切手を破いてクレームを入れる振りをして喋りに行くという迷惑老人になっています。

そんな彼のお仲間は『世間で言う所のリタイヤ状態だけど、本気を出せば歯止めは利かなくなる』危ない人ばかり。

自分たちがある日、謎の刺客に狙われる理由が、まさか20年前にガテマラでの作戦で村一つを壊滅させた事が発端であったとは思いもしなかったのです。

紛らわしい事にモーテルでフランクを襲った刺客、CIAエージェント・クーパー(カール・アーバン)は黒幕は知らぬまま上官ウィルクス(レベッカ・ピジョン)の命令で動いているだけなのです。

事態が手におえなくなってきたフランクは、かつて敵対した旧ソ連の元諜報員・イヴァン(ブライアン・コックス)と、ヘンリー(アーネスト・ボーグナイン)そしてイヴァンの元カノで元MI6のスナイパー・ヴィクトリア(ヘレン・ミレン)までも巻き込みます。

ヴィクトリアは黒幕は20年前の事件当時陸軍大将で、現在は米国大統領戦を控えるロバート(ジュリアン・マクマホン)と睨むのですが、そこは問屋が卸さない展開も、米国社会ならではの闇をほんの少し交えてあります。

原案となったDCコミックは古かったそうですが、現代風に脚色しなおし、現代の米国社会が抱える選挙と戦争の繋がりを有名俳優を揃えたB級アクションで、サクっと描いた所が成功に繋がっているのではと思います。

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予備知識は何もなくても見れるアクション映画です。

『エクスペンダブルズ』程、筋肉隆々で気合が入った映画でもなく『96時間シリーズ』の様に『主役が頑張りすぎて観客が疲れる映画』でもないヌケ感はある意味、いつでも見やすいアクション映画でしょう。

『昔スゴ腕、今はヨボヨボ、一仕事やりたい』というノリの映画ですと、アル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、アラン・アーキンが元マフィアを演じた『ミッドナイト・ガイズ』という映画があります。

世間の目には、落ちぶれた元マフィアでも男性として格好はつけたいという登場人物のノリは、今回紹介した『RED』におけるブルース・ウィリスたちにも通じるのではないでしょうか。
 
次に観る映画は絶対コレ!

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